ついつい考えすぎちゃって

主婦けろりが家事育児の中で探求したものを記録していくブログ

ソフトコンタクト洗浄液のおすすめは断然ファーストケア


メガネを作ると牛乳瓶の底のようになり、どんなに薄型レンズへグレードアップしてもメガネなしと比べて目が小さくなることは避けられない……そんな私のようなド近眼の人間にとっての救世主がコンタクトレンズ!神様仏様コンタクトレンズ様様!!なんと今や日本の総人口の約1割がコンタクトを使用しているとか。中でも今は2週間使い捨てのソフトコンタクトレンズが主流で、眼科でも特に希望がなければこのタイプをオススメされると思いますが、目に関するトラブルが多いのもこの2週間使い捨てのレンズだと言われています。

みなさん「ソフトコンタクトレンズの洗浄・消毒」ってちゃんとやってますか?飲み会帰りに疲れて付けたまま寝ちゃったりしません?はずしはしたけどそのまま昨日の洗浄液にチャポン、とかしちゃってません??実はこうした間違った使い方をしていると、雑菌による感染症にかかってしまい、最悪の場合失明してしまうこともあるんだそうです!怖すぎる!!

 

なんか最近コンタクトを入れると目が染みる充血がひどくなってきた、やたらと目が乾く、なんてひとつでも思い当たることがあったら、すぐに対策したほうがいいかもしれません……。

 

各言う私も、眼科の定期検診はサボるわ、ちょっと子供を寝かせるつもりがそのまま自分も朝まで寝るわ、レンズはずして洗浄液に浸すだけの日々だわ、ダメなコンタクト使用者の見本みたいな人間だったんですけどもね。朝起きて目が痛い日が続いて、なんかこれやばくね?と思って怖くなって必死になって調べて新しい洗浄液買いに行って毎日せっせとこすり洗いやり始めたのが6日前です。それが驚くことに目の調子がすこぶるよくなったんですよ。即効で痛みが無くなって、乾きも感じなくなった。そっか、消毒って意味あるんだね!!

というわけでもう二度と以前の自分には戻るまいという自戒の念を込めて、今使っているおすすめの洗浄液とレンズのケア方法についてまとめたいと思います。

 

 

コンタクトレンズケア用品の種類

レンズケア用品は3つのタイプに分けられます。

マルチパーパスソリューション(MPS)タイプ

初めてコンタクトを作りに行って眼科やメガネ屋さんに勧められるのもこれが多いんじゃないかな。MPS、オールインワンタイプなどとも呼ばれています。1本の液でこすり洗い・すすぎ・保存までできるタイプで比較的安いので、使っている人が多いと言われています。種類も豊富。

過酸化水素タイプ

その名のとおり過酸化水素を使って消毒し、その後中和して使用するタイプです。強い殺菌剤なので中和しないで目にレンズを入れてしまうとすごい痛いらしい。もともとMPSを使っている人からすると中和するのが面倒、完全に中和が終わるまで待たなければならないのが面倒、と感じることもあるようです。

ヨウ素(ポビドンヨード)タイプ

うがい薬で有名なイソジンなどに使われている消毒剤を用いて消毒するタイプです。私は今回調べて初めて知りましたが、一般的にはどうなんでしょうか。聞いたことないって人も多いのかな?あんまり種類がない、というか製造しているメーカーはひとつしかないようです。

失明の原因:怖い生物アカントアメーバとは

失明の原因になる頻度が高いと言われるのがアカントアメーバという生物です。

日常的に周囲に存在する生物だけど!?

実は土や水道水などにも普通にいる原生生物で、身近な存在(ちょっと嫌だけど)なんですが、何かの拍子に角膜に入り込むと目の痛みや視力障害を起こします。こいつがやっかいなのは特効薬がなく一度感染すると治りにくいという点です。痛みだけで済む場合もありますが、なかなか治らずにに失明という可能性もあるわけです。

敵は身を守る術を持つ→防御強化

アカントアメーバは住みやすい環境にいる場合、あちこち動いて餌を食べてどんどん増殖します。しかし環境が悪くなり生きづらくなると、増えるのをやめ、体の形を変えて固い壁を作って身を守ります。こうなると熱や乾きなどの外部からの刺激に強くなって「死ににくく」なります。つまり、角膜に感染したアカントアメーバがこの防御強化状態になるとさらに治療するのが難しくなるってこと!恐ろしい!

洗浄液の効果を国民生活センターが確かめた

過去に国民生活センターが洗浄液の効果を調べたことがあったそうで、その結果は次のようなものでした。

通常状態で効果があったのは?

アカントアメーバの栄養体に対する消毒効果を調べたところ、過酸化水素タイプ(No. 9、10)及びポビドンヨードタイプ(No. 11)は、2 時間を超える静置で 1/1000 以上アカントアメーバが減少した(図 5)。MPS 8 銘柄は、銘柄間で消毒効果に差があったが、表示された最短消毒時間(No. 1、2、3、5、6、7、8:4 時間以上、No. 4:10 分以上(表 3 参照))で過酸化水素タイプ及びポビドンヨードタイプと同程度の消毒効果が得られたものは 1 銘柄(No. 6)のみであった。 

(引用元:ソフトコンタクトレンズ用消毒剤のアカントアメーバに対する消毒性能)

簡単に言うと「過酸化水素タイプとヨウ素タイプは2時間の消毒でアカントアメーバを退治できた。MPSタイプは表示の時間で他のタイプと同じだけの消毒効果を得られたのは8銘柄中1銘柄だけだった。」ってことです。つまり

過酸化水素ヨウ素>MPS

ちなみに、MPSのうち効果があったと公表されている銘柄はコレでした。

防御強化状態で効果があったのは?

アカントアメーバの 2 週齢シスト(注 16)に対する消毒効果は、いずれの銘柄も栄養体に対する消毒効果に比べて大幅に低かった(図 5)。一方、ポビドンヨードタイプは MPSや過酸化水素タイプに比べて 2週齢シストに対しても消毒効果が高く、4時間静置後で 1/400程度減少した。

(引用元:ソフトコンタクトレンズ用消毒剤のアカントアメーバに対する消毒性能)

簡単に言うと「防御強化状態のアカントアメーバに対して消毒効果は低くなったけど、ヨウ素タイプは他の対応に比べて効果があった。」ってことです。つまり

 ヨウ素過酸化水素=MPS

失明したくなかったら買うべきなのはこのタイプ

調査の結果から、もうこれ一択ですね……

ヨウ素(ポピドンヨード)タイプ」です!

防御強化に至ったアカントアメーバも退治できる最強の消毒パワー。失明を免れたいあなたは、これを機にヨウ素タイプデビューしましょう(笑)

基本は大切

とはいえこの調査の結果の大前提は「正しい使用方法でレンズを消毒した場合」なんですよ。みなさん意外と適当に使ってませんか?眼科で初めてレンズを処方されたとき教えてもらったこと、覚えてますか??意外と「これをやらないと雑菌が入って目が見えなくなっちゃいますからちゃんとやってください」と怖~い前感じで置きされるわけではないので、些細なこと、と忘れてしまっている人もいるかもしれません。

国民生活センターの調査資料にも消費者へのアドバイスとして次のように書かれています。

7.消費者へのアドバイス
(1)こすり洗いを行わないと消毒剤の消毒効果だけではアカントアメーバを完全に消毒することはできない。消毒剤の種類にかかわらず、石鹸での手洗いやレンズのこすり洗いを毎日行い、レンズケースを定期的に交換するなど、正しい方法でケアを行うようにしよう

(引用元:ソフトコンタクトレンズ用消毒剤のアカントアメーバに対する消毒性能)

手洗い

レンズを取り出す前にせっけんで手を洗う。基本中の基本ですが、毎日のことだと案外やり忘れちゃいますよね。でも思い出してください。眼科に定期検査に行ってレンズに触れる必要があるとき、必ず手を洗えって言われますよね。メガネ屋さんで購入した人も同様のはず。まず手に付いたいろんな菌を落とすことが大切です。

レンズのこすり洗い

MPSではこすり洗い→すすぎ→保存(消毒)という手順なのでやるのが普通ですよね?(やらない人が多くて目のトラブルが起こるんだけど)。ヨウ素タイプはレンズをはずした消毒液につけるだけなんですが、こすり洗いはしたほうがいいです。液につけるだけでは落ち切らない雑菌も、こすり洗いをして一度洗い流すことで落ちやすくなるんだとか。

レンズケースの交換

よほど粗悪な商品でなければ、MPS洗浄液を買うとレンズケースが付いてくると思うんですけど、ケースって見た目そんなに劣化しないので、なんとなく同じものをずーっと使っちゃってませんか?添付されている紙をよく読むと「新しいボトルを開けるときに交換しましょう」って書いてあったりするんですけど、気づいてない人もいるかもしれません。ヨウ素タイプの洗浄液は「ケース、消毒剤、中和液」がセットになって売っているので、新しいセットを開封するたびにレンズケースを取り換えれば間違いないと思います。

実際に使ってみた

私が選んだのはこの商品でした。選び抜いたわけではなく、近所のドラッグストアにこれしかなかったからです。

「クリアデューファーストケア ソフトレンズ用」

使い方は?

公式ページが非常にわかりやすいのでコチラを参考にしてください。

動画もあったので貼っておきますね。


cleadew ファーストケア 使用方法

いいところ

◆1箱で28日分

日数分の錠剤があるのであと何日でなくなるかがわかりやすい。

◆中和終了がわかりやすい

中和が終了すると茶色から無色に変わるので、消毒液が付いた状態で目に入れることがなくて安心。

悪いところ

◆レンズに着色が残っていることが多い

4時間置いてレンズを見てみると縁が茶色く色づいていることが結構あります。取扱説明書によると「レンズケースを軽く振って20~30分置く」と言うのが対処法なんですが、朝急いでたりするとちょっと厄介かも??

オプションで用意したもの

こすり洗いが推奨されているのですが、すすぎ液でやってしまうと中和分が足りなくなってしまうため、真面目にやろうと思うと他にこすり洗い用の洗浄液が必要です。MPSタイプのレンズ洗浄液を買うとコスパが悪いので、私はコレを使うことにしました。

ソフコンプラス」

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

大洋製薬 ソフコンプラス 500ML
価格:204円(税込、送料別) (2018/2/14時点)

安いし、開封後は1ヶ月程度で使い切らないといけないみたいので、クリアデューファーストケアと合わせて使うのにもちょうどいいかなと思います。冷蔵庫保管なのがちょっと面倒かな。

まとめ

MPSに比べて細かいところで若干めんどくささがあるヨウ素タイプ」のソフトコンタクトレンズ洗浄液ですが、それでも失明の怖さに比べたら余裕で我慢できるレベルだと思います。

この記事を読んで、今まで適当にレンズケアしてきたかもと思ったら、ぜひ一度見直してみてはいかがでしょうか。

 

私が今使っている消毒液は中和完了に最低4時間かかりますが、新しいタイプの商品はなんと15分で終わるそうです!すごい!通販でも購入できるお店も多いので、今のが無くなったら次はこっちを使ってみようかなぁ。

 

「ケムセプト スーパークイック」